再建外科の発達に伴い、手術手技は複雑化し、高度な治療をおこなうにはより多くの知識の積み重ねが必要となってきております。しかし、残念ながら、診療科の垣根を越えて知識を習得する場は多いとは言えません。Orthoplastic surgery研究会は、整形外科医と形成外科医が情報を共有し、異なる考え方を学ぶ場として発足いたしました。
救急や日常診療の場では整形外科だけの、あるいは形成外科だけの知識では立ち行かない現状があります。患者サイドから求められているのは、形成外科知識を持った整形外科医、あるいは整形外科知識を持った形成外科医です。そのようなニーズにこたえるための両診療科の知識習得の場として、整形外科医や形成外科医の先生方に最大限利用していただけるように、Orthoplastic surgery研究会を整備し、発展させていこうと考えております。
Orthoplastic surgery研究会は、四肢の再建に関与する両診療科の先生方の知識共有・意見交換・人材交流を行うためのプラットホームを目指してスタートいたしますが、外傷や四肢再建の実践的レクチャーや、診療に役立つ治療法のポイントを盛り込みながら、症例検討会など様々なテーマを交えた勉強会にしたいと考えております。
先生方のご助言を参考に、まずは2019年をわが国におけるOrthoplastic surgery元年とすべく、ここに研究会の設立をご報告申し上げます。
Orthoplastic surgery研究会
代表平瀬雄一
(四谷メディカルキューブ手の外科・マイクロサージャリーセンター)